Windows 11でBitLockerが表示されない時の対処法

windows11 bitlocker 表示されないイメージ図
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物知り博士
某W大学卒の30代男です。昔からとにかく何でも調べることが大好きで、気付けばいつの間にかなんでも知っている物知り博士になっていました。このブログでは、世の中の「表示できない」現象に焦点を当てて、解決策をご紹介していきます。気になる記事がありましたら是非ご覧になっていってください。
物知り博士

Windows 11にはデータを保護するための暗号化機能「BitLocker」が搭載されています。しかし、設定画面でBitLockerが表示されない、または利用できない状況が発生することがあります。本記事では、その原因と具体的な対処法を詳しく解説します。

目次

BitLockerが表示されない原因

BitLockerがWindows 11で表示されない主な原因には、以下のようなものがあります。

  • Windows 11のエディションが対応していない
  • TPM(Trusted Platform Module)が無効または非搭載
  • グループポリシーの設定による制限
  • ドライブフォーマットがBitLockerに適していない
  • システムの不具合や設定ミス
  • Windowsの更新が適用されていない
  • 管理者権限のないアカウントで操作している

次に、これらの問題の具体的な解決方法を説明します。

BitLockerを表示する対処法

Windows 11のエディションを確認する

BitLockerはWindows 11の「Pro」「Enterprise」「Education」エディションでのみ利用可能です。

手順

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「システム」→「バージョン情報」を選択
  3. Windowsのエディションが「Home」の場合、BitLockerは使用不可
  4. Windows 11 Pro以上にアップグレードが必要
  5. アップグレード方法として、Windowsストアまたはライセンスキーを利用

TPM(Trusted Platform Module)の確認と有効化

BitLockerの利用にはTPM 2.0が有効である必要があります。

TPMの状態を確認する

  1. 「Windowsキー + R」を押し、「tpm.msc」と入力しEnter
  2. 「TPMの管理」ウィンドウで「TPMの状態」を確認
  3. 「TPMが見つかりません」と表示された場合、BIOS設定を確認
  4. TPMが無効の場合、BitLockerは使用不可

TPMをBIOSで有効化する

  1. PCを再起動し、BIOS/UEFIに入る(「F2」または「Del」キーを押す)
  2. 「Security」タブを開く
  3. 「TPM」または「Security Device Support」を有効にする
  4. 変更を保存して再起動し、BitLockerの有効化を試す
  5. TPMのバージョンを確認し、必要ならファームウェアアップデート

グループポリシーの設定を確認する

BitLockerが管理ポリシーにより無効化されている可能性があります。

手順

  1. 「Windowsキー + R」を押し、「gpedit.msc」と入力しEnter
  2. 「ローカルグループポリシーエディター」が開いたら、以下のパスを開く
  • 「コンピュータの構成」→「管理用テンプレート」→「Windows コンポーネント」→「BitLocker ドライブ暗号化」
  1. 「オペレーティングシステムドライブの設定」をダブルクリック
  2. 「このポリシーの設定を有効にする」に変更
  3. PCを再起動してBitLockerが表示されるか確認

Windowsの最新アップデートを適用する

Windowsのバージョンが古いと、BitLockerの機能が正常に動作しないことがあります。

手順

  1. 「設定」→「Windows Update」を開く
  2. 「更新プログラムの確認」をクリック
  3. 利用可能な更新プログラムがあれば適用する
  4. PCを再起動し、BitLockerが表示されるか確認

ドライブフォーマットの確認

BitLockerは「NTFS」フォーマットのドライブでのみ動作します。

手順

  1. 「エクスプローラー」を開く
  2. 対象のドライブを右クリックし、「プロパティ」を開く
  3. ファイルシステムが「FAT32」や「exFAT」になっている場合、BitLockerは使用不可
  4. データをバックアップし、「NTFS」にフォーマット変更する

システムの管理者権限を確認する

BitLockerの設定変更には管理者権限が必要です。

手順

  1. 「Windowsキー + X」を押し、「コンピューターの管理」を開く
  2. 「ローカルユーザーとグループ」→「ユーザー」を選択
  3. 現在のユーザーが「Administrators」グループに属しているか確認
  4. 管理者権限がない場合は、システム管理者に問い合わせる

BitLockerのシステムファイルを修復する

システムの不具合が原因でBitLockerが表示されないこともあります。

コマンドプロンプトで修復を試す

  1. 「Windowsキー + X」を押し、「Windowsターミナル(管理者)」を選択
  2. 以下のコマンドを入力し、Enterを押す

sfc /scannow

  1. エラーチェックが完了したら、PCを再起動しBitLockerを確認
  2. 追加で「DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」を実行し、より深い修復を試す

まとめ

物知り博士

Windows 11でBitLockerが表示されない場合、以下の対処法を試してください。

  • Windowsのエディションを確認する(Homeエディションでは使用不可)
  • TPMを確認し、必要なら有効化する
  • グループポリシーの設定を見直す
  • Windowsの最新アップデートを適用する
  • BitLocker管理ツールがインストールされているか確認
  • ドライブのフォーマットがNTFSであることを確認
  • システムファイルを修復する
  • 管理者権限のあるアカウントでログインする

これらの方法を試すことで、BitLockerが適切に表示されるようになる可能性があります。トラブルが発生した際には、順番に試してみてください。

この記事を書いた人

某W大学卒の30代男です。昔からとにかく何でも調べることが大好きで、気付けばいつの間にかなんでも知っている物知り博士になっていました。
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