
エクセルを開いたのに画面が表示されない、もしくはウィンドウが画面外に移動してしまい操作できないというトラブルは、多くのユーザーが経験する問題です。特に複数のディスプレイを使用していた場合や、リモートデスクトップ接続後に起こることが多いです。本記事では、エクセルの画面が表示されない原因と具体的な解決策を詳しく解説します。
目次
エクセルのウィンドウが画面外にある場合の対処法
ショートカットキーでウィンドウを移動する
エクセルのウィンドウが画面外に移動してしまった場合、キーボードショートカットを使用してウィンドウを元の位置に戻すことができます。
ショートカットキーを使用する手順
- Alt + Tabキーでエクセルをアクティブにする。
- Alt + Spaceキーを押し、表示されるメニューから「移動(M)」を選択。
- \*\*矢印キー(←→↑↓)\*\*を押しながらウィンドウを移動。
- ウィンドウが見える位置に戻ったらEnterキーを押して確定。
- \*\*「Windows + Shift + 矢印キー」\*\*を試して、異なるディスプレイにウィンドウを移動させることも可能。
タスクバーを活用してウィンドウを移動
タスクバーからエクセルウィンドウを移動させる方法もあります。
手順
- タスクバーのエクセルアイコンをShiftキーを押しながら右クリック。
- 「移動」を選択。
- 矢印キーを使ってウィンドウを画面内へ移動させる。
- マウスを使ってウィンドウの位置を調整。
- ウィンドウのサイズ変更を試し、最大化ボタンを使用して元の位置に戻す。
エクセルが最小化されたまま開かない場合の対処法
タスクマネージャーでエクセルを終了し、再起動
エクセルのプロセスが残っていると、正常に開かないことがあります。
手順
- Ctrl + Shift + Escキーを押して「タスクマネージャー」を開く。
- 「プロセス」タブで\*\*「Microsoft Excel」\*\*を探し、選択。
- 「タスクの終了」をクリック。
- エクセルを再起動し、正常に表示されるか確認。
- タスクマネージャーの「詳細」タブでExcelのプロセスを完全に終了することも重要。
エクセルをセーフモードで開く
エクセルのアドインや設定に問題がある場合、セーフモードで開くと正常に動作することがあります。
手順
- Windowsキー + R を押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開く。
- 「excel /safe」と入力しEnter。
- エクセルが開いたら、ウィンドウが正常に表示されるか確認。
- 問題なく開く場合は、アドインや最近変更した設定を確認し、不要なものを無効化。
- 「Excelのリセット」オプションを使って、すべての設定を初期状態に戻すことも可能。
ディスプレイ設定の変更が影響している場合の対処法
ディスプレイの拡張モードをリセット
外部ディスプレイを使用していた場合、拡張モードの設定が影響することがあります。
手順
- Windowsキー + P を押してディスプレイモードを開く。
- 「PC画面のみ」を選択し、エクセルが表示されるか確認。
- その後、適切なディスプレイモードを再設定。
- ディスプレイのドライバーを最新のものにアップデートする。
画面解像度を変更してウィンドウを復元
解像度を変更すると、画面外のウィンドウが元の位置に戻ることがあります。
手順
- デスクトップで右クリックし「ディスプレイ設定」を選択。
- 「ディスプレイの解像度」を一時的に変更し、「適用」をクリック。
- ウィンドウが表示されたら元の解像度に戻す。
- ディスプレイのスケーリング設定も確認し、100%に設定することでウィンドウの誤配置を防ぐ。
まとめ



エクセルの画面が表示されない、または画面外に移動してしまった場合は、以下の対策を試してみましょう。
- ショートカットキーやタスクバーを使ってウィンドウを移動。
- タスクマネージャーでエクセルのプロセスを終了し、再起動。
- セーフモードで開き、アドインや設定の影響を確認。
- ディスプレイ設定を変更し、拡張モードをリセット。
- ディスプレイドライバーを更新し、スケーリング設定を確認。
- レジストリエディタを使ってエクセルの設定をリセット。
これらの方法を試すことで、エクセルの画面が正常に表示されるようになります。トラブルに遭遇した際には、順番に試してみることをおすすめします。