Power Automateで動的なコンテンツが表示されない時の対処法

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物知り博士
某W大学卒の30代男です。昔からとにかく何でも調べることが大好きで、気付けばいつの間にかなんでも知っている物知り博士になっていました。このブログでは、世の中の「表示できない」現象に焦点を当てて、解決策をご紹介していきます。気になる記事がありましたら是非ご覧になっていってください。
物知り博士

Power Automateでフローを作成している際、「動的なコンテンツ」が表示されないという現象に直面することがあります。特にSharePointやOutlook、Formsなどとの連携時に、期待する動的な値が出てこず、フロー作成が中断してしまうこともしばしば。本記事では「power automate 動的な コンテンツ 表示されない」という検索意図に応える形で、原因と解決策を詳しく解説します。

目次

動的なコンテンツとは何か

Power Automateにおける「動的なコンテンツ」とは、フロー内で使用する入力値や出力値を他のステップに引き継ぐために用いられる変数やプロパティです。これは、トリガーやアクションから取得できる動的な情報を指します。

Power Automateの「動的なコンテンツ」の仕組み

  • トリガーが受け取ったデータやアクションが返す値が、「動的なコンテンツ」として次のステップで利用可能になります。
  • たとえば「Outlookの新着メールをトリガーにする」場合、メールの送信者、件名、本文などが動的コンテンツになります。

使用される代表的なトリガーとアクション

  • Microsoft Formsの新しい回答が送信されたとき
  • SharePointのアイテムが作成または変更されたとき
  • Outlookで新しいメールを受信したとき
  • OneDriveにファイルが追加されたとき
  • Teamsメッセージをトリガーにするケース

このようなアクションが実行されることで、次のステップに動的な情報が渡され、自由に組み込むことが可能になります。

表示されない主な原因と対処法

フローのトリガー設定が正しくない

  • トリガーが適切に構成されていない場合、動的なコンテンツが取得されません。
  • 一部のトリガーは「初回保存」後に初めて動的コンテンツが生成される仕組みです。

対処法

  • トリガーの再選択を行う
  • 一度フローを保存してから、動的コンテンツ欄を再確認
  • トリガーのプロパティに不備がないかチェック

入力値やアクション未定義

  • アクションの一部で必要なフィールドを未入力のままにしていると、次ステップでの動的コンテンツが表示されないことがあります。

対処法

  • 空白の必須項目がないかをチェック
  • アクション全体が正しく読み込まれているかを確認
  • 特にデータ取得系のアクションでは、対象リストやフォルダの選択がないとデータが渡らない

接続の認証エラー

  • 使用しているコネクタ(たとえばOutlookやSharePoint)が認証エラーを起こしている場合、動的コンテンツの読み込みに失敗します。

対処法

  • コネクタの接続情報を再認証または再接続
  • 管理センターで認証トークンの期限切れを確認
  • 権限不足でエラーになっている場合は管理者へ申請

トリガーやアクションの再設定を試す

フロー作成中に動的コンテンツが突然表示されなくなることがあります。その場合は、対象のトリガーやアクションを削除し、再度同じものを追加することで改善するケースが多いです。

再設定の流れ

  • 表示されないアクションを一旦削除
  • トリガーの設定を見直して保存
  • アクションを再追加して、動的コンテンツの出現を確認

特に複雑なフローや、コピーペーストで構築されたフローは一部情報が正しく読み込まれないこともあります。その際は、できるだけ手動でステップを組み直すことが推奨されます。

ブラウザやキャッシュの影響を確認

Power Automateはクラウドベースのツールであり、ブラウザ上で動作するため、キャッシュやブラウザ拡張機能の影響を受けやすいです。

ブラウザ関連のチェックポイント

  • ChromeやEdgeなど、公式に推奨されているブラウザを使用する
  • シークレットモードで再ログインして試す
  • キャッシュ・Cookieのクリアを試してみる
  • 拡張機能を一時的に無効化して干渉を除外する

特に動的コンテンツの読み込みに時間がかかる場合、ページをリロードしただけで改善するケースもあります。フロー作成後は定期的に保存・再読み込みを行うと安定性が向上します。

ベストプラクティスと防止策

テストデータを準備する

  • 動的コンテンツはトリガーが実際にデータを受け取った後に生成されることが多いため、テスト送信を事前に行う
  • FormsやSharePointなどのデータ元にダミーデータを登録しておくことで、動的コンテンツが確実に読み込まれるようになります

アクションごとに保存と再開を徹底する

  • アクションを追加・編集した際は必ず「保存」→「ページ更新」を実施することで動的コンテンツが最新化される
  • 長時間操作し続けた場合、セッションエラーが発生することもあるため、定期的な保存と再ログインが推奨されます

名前付き出力を活用する

  • 入れ子のアクションが増えると、動的コンテンツの表示が煩雑になることがあります
  • 「名前を付けて出力」によって任意の名前で変数を設定しておくと、後続のステップで見つけやすくなります

まとめ

物知り博士

Power Automateで動的なコンテンツが表示されない問題は、トリガーの未設定、アクションの不備、認証エラー、ブラウザ環境、保存ミスなど複数の原因が絡み合っています。本記事で紹介した対処法を一つひとつ試すことで、ほとんどのケースは解消可能です。再発を防ぐには、定期的な保存、テストデータの活用、接続エラーへの意識など、日頃の運用ルールを見直すことも大切です。

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